2001年の9月11日からもう5年が経つのですね。
わたしはあの日のことを今でもはっきり憶えています。
滅多に自分が一日何をしていたかって憶えていないんですけど、その日のことは今でも朝からどういう風に行動して一日をどう過ごして、どういう風にしてそのニュースを知ったのかもよく憶えています。
わたしはあの当時こちらで学生を始めてばかりで、車がなくて朝早ーくバスを乗り継いで学校に行っていたのです。
で、クラスに行ってみるといつもより人が少ない、なんでだろう?と思っていました。そしたらクラスメイトの一人が先生に「こんな状況で授業なんて受けられないわ」と言って出て行ってしまったのです。わたしには全く何のことかわからなくて、先生も授業を続行するからそのまま受け続けていました。
そして、次の授業まで10分しか時間が無くて移動していたときに、いつもはそんなところに置いていないはずのテレビが置いてあって人が群がっていました。
時間が無くて急いでいたのもあるし、人だかりで見えなかったのもあって、まだその時になってもわたしは何が起こったのかわかっていませんでした。
やっと全ての授業を終えてバスを乗り継いで家にやっと着いた時にホストマザーに「何が起こったか知ってる?」って聞かれて、「何が?」と言ったら「Oh, my god! テレビを観てみなさい」と言われ、彼女とテレビを観ました。何度も何度も繰り返される飛行機が飛び込む瞬間を見ても実感がわきませんでした。
5年っていうと長い気がしますが、あの事件はいつまで経ってもみんなの記憶に鮮明に残っていますね。グランドゼロにも何度か行ったことがあるので、それがほんとに起こったことで、そこにあったものが無くなったのもわかるのですが、なんだか不思議に感じたのを憶えています。
あの一件でいろいろなことが大変になったのは仕方の無いことなのかもしれないですね。
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